皆さんは私が自然素材の家の良い点だけを伝えるのだろうとお思いでしょうけど、
心の準備をしてください。
自然素材の家がどれだけ素晴らしいのかをご説明する代わりに、
その欠点を正直に包み隠さずお話ししたいと思います。

それまで自然素材の家には良いイメージがありませんでした。
値段が高い、そしてメンテナンスが大変だと思っていたのです。

私が初めて自然素材の家に触れたとき、
床板に付いた凹みを見て「なんだこれ？」と口走り、
なんの飾り気もない壁を見て「つまらない」と思ってしまいました。

床板にはこの家の子供がおもちゃを落とした時に付いたであろう凹みがあり、
愛犬のミニチュアダックスフンドが走り回った時に付いたであろう傷もいたるところに…

壁は塗り壁でしたが壁紙のようにレンガや水玉のような柄もなく、
ただのっぺりとしている飾り気のない白い壁だけでした。

オーナーが自然素材の家の素晴らしさを伝えるより先に、
これを見た私はすっかりやる気をなくしてしまいました。

自然素材の家は床板には傷や凹みがあり壁ものっぺりとしていて、
何の面白みもない家のようでした。
私にはそう見えました。

でもそう決めつけてはいけません。
私は1つ良い特徴を見つけました。
私をある発見に導いた特徴です。

その自然素材の家は嫌なニオイが全くしなかったのです。
フローリングや壁紙で仕上げた新築住宅や、
住宅展示場のモデルハウスの中に入ったことはありますか？
そんな空間に良くある鼻をつくようなニオイがその時は全くしなかったのです。

新築ではなくても、その家独特のニオイってありますよね。
トイレやクローゼットに置いてある芳香剤がほんのり匂ったりもします。
そんなニオイも全く感じなかったのです。

自然素材の家の中では嫌なニオイがないことに驚き、
その理由を検証してみることにしました。

驚くべき理由があることに気づいたのはその時です。

自然素材をたくさん使った家に暮らすこの家族は、
とてもこの家に満足しているようなのです。

私が床板に付いた凹みや傷について尋ねても、
「気にはならないよ」
とオーナーは答えました。
なぜかその傷が誇らしげでもありました。

その表情を見て私は、
「なぜ床が凹んで傷が付いているのに平気でいられるのか？」
その答えを何となく理解した気がしたのです。

何の面白みもない家という印象から、
気になる存在になったのはなぜなのか？
続きをお読みください。

こんなことにも気付きました。

見学していた時私はスリッパを履いていましたが、
この家の人たちはスリッパを履いていませんでした。

季節は冬です。
家の中の薪ストーブでは火がゆらゆら揺れています。

私もスリッパを脱いでみました。
床板には確かに温もりがありました。

壁にも触れてみました。
この塗り壁にもかすかではありましたが温もりがありました。

世の中の大半の住宅で使われているフローリングや壁紙には温もりを感じることができるでしょうか？
冬にエアコンやファンヒーターを使ってこの温もりを感じることができるでしょうか？

フローリングは薄い板を何枚も重ねて造ってあります。
いわば工業製品です。

一方、無垢の床板は本物の木を加工して作られています。
木には温度を蓄熱しようとする効果があります。
木は呼吸もしていますから湿気を吸ったり吐いたりも繰り返します。

木の蓄熱作用と調湿効果。
ほのかな温もりを感じるはずです。

正直に言って私は自然素材に感心しました。
自然素材には調湿・消臭性能があって湿気もニオイも気にならず、
床板の蓄熱作用によって真冬でも冷たくなく真夏はさらりとしている。
そして住む人をおおらかな気持ちにさせてくれる。

「やっぱり自然素材の家を建てていこう」
と決心したきっかけでした。

そして気付いたんです。
床板に付いた凹みや傷、のっぺりとした印象の壁がそんなに重要かと。

家の中の湿気・ニオイが気にならなければ、
触れる床板や壁に温もりを感じられれば、
床の傷や壁の印象なんてどうでも良くないですか？

逆に床板の傷も味になるのではないかと。
「あの時、この子がおもちゃを落としてね…」なんて思い出に残ることも。

私が傷のことを訪ねた時のオーナーの誇らしげな顔の理由がそこにあるのではないでしょうか。

ただ、住宅で使う自然素材ってたくさんあります。
無垢の床板も杉材やパイン材、桜など樹種も様々。
塗り壁も珪藻土や漆喰など色々あります。

どこにどんな自然素材を使えば一番効果的なのかわからない？
自然素材の家っていわれてもイメージできない？

それならあなたの疑問にしっかりお答えできる資料をお送りします。

今あなたの目の前には２つの道があります。
どちらの道を選びますか？